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636の備忘録

備忘録 印象深い日々の出来事や、気付き等を記す

本の感想「なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?」

読書

○概要

著者は吉田典生という方で、ビジネスリーダーへのコーチングや組織の継続的発展を促すコンサルに従事している。

この吉田さんが、自身の業務経験を通じて得た「(プレイヤーとして高い成果をあげる)できる人」が必ずしも「(マネジャーとして部下を育てる)できる上司」には成長しない理由、そしてこの課題を乗り越えるノウハウ がまとめらている。

 

この本に出合ったきっかけは、社会人1年目の友人に薦められたため。

その友人は少数精鋭のベンチャー企業に勤めており、「できる人」として上司に評価され他の同期新入社員たちのマネジメント業務さえも任されているのだが、マネジメントが上手くいかず悩んでおり、この本を手に取ったとのことだった。

 

私自身は、勤め先がいわゆる日系大手で「入社3年間は同期の人事評価は横並び」という環境にあり、マネジャーよりもプレイヤーとしての実務経験・成長が望まれる段階ではあるが、その後年次を重ねた際の人事評価ではマネジメント能力が実務能力よりも重く評価されていくようになることと

それに加えて、学生時代に部活のマネジメントで考えあぐね 納得いく成果を出してこれなかったので、この本を通じて「上司のマネジメント業務の観察・評価」と「部活でのマネジメント失敗の分析」をしたいと思って読んでみた。

 

○感想

作中に書いてあることは真新しいことでは無く、「相手(部下)の立場に立って考えることが大切である」ことが繰り返し説明されている。

 

本の主張の流れは

・「できる人」の思考回路と「できない人」の思考回路は大きく異なるので、部下の立場に立って考えているつもりでも、見当違いの教育になっていることが多い

・(特に日系の)企業は、人事評価において「マネジメント能力」を重く評価するので、自分と向き合ってこの課題を改善しないと「(プレイヤーとしての)できる人」は、あっという間に「(部下の育成が)できない人」として認定されてしまう

・さらに、IT等の変化が激しい業界においては、たとえ技術職であっても、ずっと「(プレイヤーとしての)できる人」で在り続けることは困難であり、後続の若手に抜かされてしまう可能性が非常に高い。事務系職種では尚更である

こういった流れである。

 

その中でこの本が参考になった点は、「できない上司」が何故人を育てられないのか?このまま「できない上司」のままでいると、キャリアにどう影響が出るのか?を、事細かに記述している点だった。この本を読んで現状が改善するかはその人次第だが、少なくとも自分を省みて、危機感を持たされることは間違いない。