読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

636の備忘録

備忘録 印象深い日々の出来事や、気付き等を記す

シャチのコミュニケーションと諸々

出会い 生物

先日、私の大好きな生物の一つである、海の王者・シャチのコミュニケーションに関する講演を聞く機会があった。

もともと哺乳類が好きで、小さい頃から図鑑を図書館で読み耽ったり、誕生日プレゼントは犬の生態解説書だったりと、哺乳類オタクの私にとってすごく面白かった。最近は気の合う哺乳類好きの友人ができたので、彼にこの講演の知識を披露すべく、話を整理しておく。

他にもオオカミやユキヒョウやハダカデバネズミについて今後まとめよう。

 

1.シャチとは?

シャチとは、クジラ類のハクジラ亜目に属する種の1つである。

クジラ類は「ハクジラ亜目」と「ヒゲクジラ亜目」に分かれるのだが、後者の「ヒゲクジラ」は私たちがクジラと聞いてイメージする「大きくて、オキアミをいっぱい食べる心優しい?クジラ」を指す。例えば、シロナガスクジラやザトウクジラ。

一方で「ハクジラ」とは、イルカやシャチが代表的で、ヒゲクジラがヒゲでオキアミを食べるのに対して、ハクジラは名前の通り"歯"を持ち、魚やアザラシを主食とする。

このハクジラの中で、大人になると体長9mにも及ぶ巨体に成長し、非常に高い頭脳を持ち、複雑なコミュニケーションを実践する種こそ、シャチである。

 

2.シャチの生態 ― 家族

 シャチは血縁の繋がりが非常に強い。メスは一生を自分が生まれた群れの中で過ごし、オスは他の群れのメスと出会うために群れから離れ出張するものの、任務を果たせばまた元の群れに戻り、家族と過ごす。つまり、群れのメンバーは皆が濃い血縁関係を持っている。そのため、シャチの遺伝子には多様性があまり無いらしい。

交尾は同じグループ内のオスとメスではおこなわれず、出張中のオスが別のグループと遭遇したときにおこなわれる。

子育てはグループで協力しておこなわれる。子供は母の言葉を真似して発声の練習をし、群れの他の大人たちにも教えてもらいながら、何年もかけて一人前に鳴けるようになる。

 

3.シャチの生態 ― 狩り

シャチは非常に知能が高く社会的な生物であるため、狩りの方法にも複数の種類がある。代表的なものが「シャチの弁当持ち」、「追跡型」、「オルカ・アタック」の3つ。

「シャチの弁当持ち」は、獲物の四方を並走(並泳)しながら囲み、機を合わせて一斉に襲うという手法。この手法において、獲物となるミンククジラ等はシャチに囲まれた恐ろしさで縮み上がってしまい、逃げ出そうともしない場合があるらしい。

「追跡型」は、サバンナでチーターが獲物を全速力で追いかける狩りを、そのまま海中で実践した形。時速50kmくらいで泳げるそうで、オス数頭で追いかけることが多いらしい。

「オルカ・アタック」は、氷上のアザラシに対する手法。数頭でタイミングを合わせて動くことで大きな波をつくり、その波で海上の氷を傾けて、アザラシを海に落とすというもの。

また、子供に狩りの練習をさせるために、とどめを刺す手前で攻撃の手を緩める習性があることも広く知られている。(獲物にとってはいたぶられる様なもの)

 

4.シャチのコミュニケーション

上述したように、シャチのコミュニケーションは非常に高度である。その高度なやり取りを実現するために活用されているのが”声”である。

何故なら、海中では音波が陸上よりも速く伝わり、一方で陸上よりも視覚が鈍ることから、声によるコミュニケーションが有効であるためだ。

イルカと同じく、目的に応じて2種類の声を使い分ける。一つは「コール」と言い、仲間とのコミュニケーションに用いる。もう一つは「クリック音」と言い、用途はエコロケーションである。このクリック音の精度は非常に高いそうで、対象物の距離測定だけでなく、成分等も認識できる。

また、コールの種類が多様なことも特徴である。イルカと比較しても、より多様なコールを使い分けて、複雑なコミュニケーションをとるのがシャチである。シャチがイルカよりも知能が高いと言われる所以はここにあるそうだ。

このコールには方言があり、群れによって意味が異なる。赤ん坊は、まずお母さんの声を真似て発生方法を学び、その後は群れの他の大人たちのコミュニケーションを参考にして、何年もかけて声の練習をする。

 

 

だいたいこんな感じのことを聞いたと思う。楽しい講義だった!