636の備忘録

備忘録 印象深い日々の出来事や、気付き等を記す

本の感想「殺戮にいたる病」

 

  • 概要

猟奇的殺人犯を追いかける、退職した元警部と殺人犯に殺された被害者の妹を中心としたサスペンス小説。

この小説を検索すると「イニシエーションラブ」がサジェスチョンとして表示されるのだが、最後まで読むとなるほどそういうことか…と納得する締めくくりである。

 

  • 感想

残忍な犯行や、捜査のドキドキハラハラ感は面白いものの、猟奇的な犯人に全く感情移入ができず、読後の充実感があまり感じられなかった。

というのも、犯人は性的異常者であるのだが、彼の抱える、性的異常者へのきっかけとなった幼少期のコンプレックスに全く共感できなかった。

大抵のサスペンス小説では、犯人の異常さにドン引きつつも、どこか自分の抱える負の感情とオーバーラップする部分があって、犯人に対して同情や共感をする部分があるものだが、この小説では全く無かった。

恐らく、共感しなかった原因の一つに被害者が(ほぼ)すべて女性で、彼女たちが殺害後凌辱されるのだが、男性が持つ女性への征服欲のような欲望が、女性の私は理解できないことが挙げられるとは思うのだが…

Kindle版で500円出したのはちょっと勿体無かった。恋愛ものとサスペンスものは漫画で読む方が楽しいかな。