^u^の備忘録

備忘録 印象深い日々の出来事や、気付き等を記す

キャリアを考えるために:第一歩目

今月、キャリアを考えるために2人に話を聞いた。

 

2人に話を聞いた結果、次に何をするのか固まったので下記にまとめる。

 

[自分のキャリアのTO-BE・AS-IS]

  • TO-BE:"海外"で、"NGO/NPOもしくは営利企業"にて、途上国支援に携わるPJをマネジメントしている
  • AS-IS:"日本"で、"営利企業"にて、顧客のグローバルビジネスをITインフラで支えるPJをマネジメントしている

[TO-BEとAS-ISの差分をどう埋めるか]

  • 差分:働いている場所が、日本でなく海外を経験したいが、今の経験・スキルでは海外で即戦力として採用されるのが難しそう
  • どう埋めるか:どの組織がどの程度の経験・スキルを求ているか分からないので、TO-BEの働き方を既にしている人に話を聞く。大学の先輩の親に紹介を頼んだが、その他にもツテがないか周りに聞く

[転職活動する際の留意事項]

  • 転職活動自体は自己分析や、自分の市場価値確認のために積極的にすべき。ただ転職は十分に検討した上で、慎重に判断する
  • 転職先を評価する際に以下3軸を用いると分かりやすい
  1. 会社の事業内容:会社の事業内容が魅力的か

  2. 自分が担う業務内容:自分が担う業務が魅力的か、市場価値が上がるものか

  3. 環境:居心地や給与

 今の会社は、1. = 60/100点、2. = 80/100点、3. = 20/100点という感じで、3.を改善することに重点を置きつつも、1. や2. を損なわないように留意する方針になる。とは言え、一旦は先輩のお母様をはじめ、キャリアのTO-BEの働き方をしてる方々と話して、情報収集に努めたい。

 

プロジェクトマネジャとして初めての山場を越えたので、PJを振り返る

プロジェクトマネジャの部署に配属されて、これまでは小さなPJのPM・もしくは大きな規模のサブPMを任されてきたけれど

初めて数千万規模の海外PJにPMとしてアサインされ、約半年。やっと山場を越えられた。前向きな気持ちで心が満たされている今のうちに、心境をまとめておく。エンジニアとしての技術面での話と、PMとしてのマネジメント面に分けて考える。

 

 トピック

  1. 良かったこと/技術面
  2. 良かったこと/マネジメント面
  3. 悪かったこと/技術面
  4. 悪かったこと/マネジメント面
  5. Summary・今後に向けて

 

1. 良かったこと/技術面

  • 人材不足のため、自身もエンジニアとして業務を遂行する必要があり、詳細設計まで細かく関与した結果、スキルが高まった
  • 特にOSI参照モデルL3以下の知識・経験が蓄えられた
  • 海外拠点のサーバルームにて、実際に物理作業を手伝ったり、ローカルベンダの仕事ぶり(=いかに雑な仕事ぶりなのか)を目にして、海外PJならではのヒヤリハットな箇所を認識できた
  • 様々な問題のトラブルシューティングを現場でおこない、ノウハウがたまった
  • 事前にスコープ外の機器に関するマクロを準備していたことで、トラブルシューティング時に即座に対応できた

 

2. 良かったこと/マネジメント面

  • 現地お客様のITスキル・ITシステムへの考え方・ベンダへの期待等を、直接現場でコミュニケーションを取ることで理解できた
  • UATで、お客様が具体的にどのようにテストを実施しているのかを知れた(=本社のお客様がしっかり管理していただけないと、UATはめちゃくちゃ適当に実施している。ただ現地お客様としては適当にやってるという意識は無いため、見極め/切り分けはベンダ側で先導した方がスムーズ)
  • 予定していた出張中のスケジュール、全工程をオンスケで進めることができた。予備日の設定もちょうど良かった
  • 日本のお客様との打ち合わせ前に一人でリハーサルした問答内容は、実際に打ち合わせの際にディスカッションになることが多く、想定外の質問は少なかったので、お客様との関係を良好な状態でPJを進めることができた
  • めんどくさい業務は基本的に自分が引き受ける様にしていたが、他のプロジェクトメンバは、そのぶん自分の責任を期待より高く果たしてくれた
  • 現地お客様・本社のお客様・現地弊社スタッフ・本社の弊社スタッフ全員と良い関係でPJを進めることができた。心の中でこっそり目標にしていた"PJの後、みんなで美味しいお酒を飲める関係でPJを進める"を実現できた。※これが一番嬉しい!!!

 

3. 悪かったこと/技術面

  • 検証に関して、先輩に全てをお任せしてしまい、自分から積極的に関与しなかった。そのため、お客様から指摘されるまで、報告書の誤りに気づけなかった
  • 本番まで設計ミスに気づかなかった、商用環境に移行してから。日本側からテストを実施する思想が抜けていた
  • 現地弊社スタッフとの技術面でのディスカッションを、先輩に進めてもらう時があった。本来であれば、自分がリードして相互理解を進めていくべきであった
  • エンジニアに説明してもらった技術の内容を復習せずに忘れてしまい、何度も同じ質問をしてしまっていた

 

4. 悪かったこと/マネジメント面

  • ローカルベンダ起因の課題が大量に発生し、一部お客様への影響も出てしまった。ローカルベンダとは、現地弊社スタッフを経由したコミュニケーションになるわけで、現地弊社スタッフのマネジメントが不十分であったと言える
  • 弊社都合で何度も工事日リスケをしてしまった
  • 工事用のツールを使用してもらう様に現地弊社スタッフに依頼していたが、事前説明が不十分だったために、工事に時間がかかってしまっていた
  • 日本の弊社スタッフの一部に、パフォーマンスが低い人がいたが、その人に対して少し辛辣な対応をとってしまった。多分本人も気づいていると思う

 

5. Summary・今後に向けて

Summary

  • まだPJは続くけれど、一旦は山場を無事大きな課題なく越えられて、本当に良かった。反省する点はあれど、全体的にはうまくいったと言える

今後に向けて

  • 数千万規模のPJ・特に海外PJであれば、面倒な業務はできる限り自分で担当する方針でいく。お客様との折衝や現地法人との連携は当然として、その上で仔細な業務も実施することで、結果PJ全体を見通せる様になるので、PJの進捗がスムーズになる。一方で、エンジニアリング部分は、メインは他のメンバに任せて集中してもらう。
  • 誰かを経由して入手した情報には"信ぴょう性が無い"ことを認識する。その情報の根拠を合わせて提示する様要求する。特に現地お客様からのクレーム、ローカルベンダの作業完了報告等は、基本的に誤ってる。
  • 自分にもっと自信・経験がつくまでは、お客様打ち合わせ前の一人リハーサルを続ける
  • 専門性をこれからも身に付けたい、かつ海外PJでは出張時に間違いなくエンジニアリングスキルが試されるので、引き続き設計にも積極的に関わる
  • 検証にほぼ関わらなかったので、次回事前検証するPJに携わる場合は、積極的に関わる

 

また、上記1~5には含まれないものの、今回「弊社がお客様から選んでいただける価値は、人なんだな」という気づきを得た。というのも、出張期間中に様々な想定外の課題が発生したが、その影響を最小限にとどめてオンスケで完了できたのは、弊社スタッフの活躍があったからだった。

柔軟な設計変更ができる高い技術力や、お客様の思想/文化等まで理解した上での方針策定、経験で培われた確かなノウハウが組み合わさった結果であった。

逆に言えば、この魅力がないと、競合他社と比較して値段の高い弊社を選ぶ理由は無いだろう、と実感した。

そう思うと、PMとして手腕が問われる点は、いかにメンバが強みを発揮して、高いモチベでPJに取り組める様にPJを推進できるか?というのも1つ大事な点だろう。…これより先は、帰国後にゆっくり振り返ろう。

 

以上

 

 

 

本の感想「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」

最近、自分のキャリアを考える時間が多くなってきた。「転職しようかな…いや今の会社で希望のポストに異動できるのを待つべきか…」とウジウジするのに嫌気が差したので、自分の考えを整理するために書籍を読んだ。

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

 

感想としては、読んでよかった!

主張がシンプルで、分かりやすい。さらっと読むことができた。所要時間は2~3時間程度。
 
すでに理解してる部分もあったけど、書籍で読んで再認識することで、自分の理解が間違ってないと自信を持つことができたし
ナルホドと新たな気づきもあった。例えば転職先の選び方について
 
以下3つの軸を選定に用いると良い、とあった。
1.  自分のマーケットバリューはあがるか
2.働きやすさ
3.活躍の可能性
 
1.については、その業界・マーケットが今後伸びるか?が鍵になる。
マーケットが伸びるかは、ベンチャーが多数参入し、彼らの業績が伸びているか?もしくは、既存業界の非効率を突くロジックか?に着目すると判別しやすい
2.については、1と相反しないし、むしろ近似する
3.面談での質問や会社の業績を確認する必要あり。例えば下記ポイント。
   - どの部門が権力を持っているか
   - どんな人物が活躍しているか
   - 中途採用者への待遇はどうか(新卒でないと上にいけないかも) 

 

1.については、比較的簡単に調査できるけど
3.は、実際にその会社の人と話さないと判断できないし、この3.を現場の社員との面談を通じて確信を持てる状態にならないと、転職できないなぁと感じた。
 
また、下記も新しい視点だった。
中途採用の採用方法は以下の種類があり、上から順にコストが高い。
2.転職エージェント
3.ダイレクトリクルーティング
4.SNS等のマッチング
5.直接応募、友人からの紹介
 
企業は求める人材・ポストによって採用方法を使い分ける。
エージェントを使う場合は「離職率が高い」「社員が知人を紹介できない」「採用基準が低いポスト」等の可能性があるので、エージェントから紹介される案件だけで転職先を決めるのは危険。ほかの方法も使うと良い

 

同じ会社で転職された先輩方はエージェントを利用されてたので、自分も漠然とエージェントを使うんだろう、と思っていたけど、安直だった。

 

とりあえずは下記方針を置くことに。

・冬までにエージェントと、マッチングサービスのベンチャーに勤めてる友人に話を聞いてみようと思う。

・転職は視野にいれつつも、今の自分では"技術資産"が弱い。かつ、現業務でもっと"技術資産"を磨ける環境にあるため、今は転職時期ではなく、海外赴任ふくめて1~2年は今の会社に留まる

 

他にもこの本を読んで感じたことは色々あるけれど、総じて「読んでよかった」と思う。目的の"転職を検討しているので、自分の考えを整理するため"は達成されたし、最近さぼっていた技術の勉強へのモチベーションもやや上昇した。今日から再開しよう。

本の感想「自分の小さな「箱」から脱出する方法」

リーダーシップを身につけるための啓発本。テーマは「自己欺瞞(=Self-Deception)」。

大学時代に後輩から薦められて読んで、当時は内容が自分にぴったり当てはまり、大きな衝撃を受けたことを覚えている。これまでの自分の思考を本によって否定されて、あまりの衝撃で読み進めるのが辛くて、もっと先まで読みたいのに、敢えて日を分割して、少しずつ読み進めることにしてた。

自分にとってはバイブルのようなもの。

会社に入って、プロジェクトマネジャーの部署に配属されて、「この組織は、、、何て自己欺瞞に溢れてるんだ…!!!」と驚いてから、はや2年が過ぎた。そろそろ自分も自己欺瞞の組織に染まってきたかなーと危惧を抱いたので、再度読み直した。

 

◼️本の感想

そもそも、「自己欺瞞(=Self-Deception)」ってなんだっけ?言葉の理解が曖昧だったので、改めて調べ直した。

 

自己欺瞞

kotobank.jp

・Self-Deception

www.dictionary.com

 

なるほど、心当たりがありすぎる。

また、youtubeに本のサマリをスライド1ページで説明している動画があって、分かりやすかった。おさらいしたい時に使えそう。

www.youtube.com

 

約4年前にも、同じ本をじっくり読んでいたし、何ならノートにポイントをまとめてたので、今回読み直して真新しい発見は特になかった。

けれど、プロジェクトマネジャーとして働き、リーダーの立場で周りを推進していく中で、傲慢になってしまいがちな自分に対して、改めて一番大事で基礎的なことを意識し返す機会になった。

 

例えば

「他の人を、人間として尊重すること。「障害」「敵」「もの」として視ないこと」

「課題の解決に向けて、"他の人がどう動けば良いのか"ではなく"自分に何ができるか"の視点で考えること」

「自分を正当化しようとしている時は、認識が歪み、相手の欠点を大げさに捉えて、自分の価値を大げさに捉えてしまうことを自覚すること」

などなど。

 

よくHRの研修等で「とある課題がある。その課題に対して、否定的な見方を持つ人もいるし、前向きな見方を持つ人もいる。自分の意識次第で様々な見方ができるよ。さらに、見方を変えれば行動も変わってくるよ。前向きな見方を持って、前向きな行動をして、仕事の成果をあげよう!」という事を言われるけど

たいていの人って、それに対して同調しつつも

「そんなことは分かってるけど現実的でない」「前向きな見方を持とうとしてるけど、余りにも周りの人のパフォーマンスが低くて、継続できない」等の否定的な意見も、同時に考えてしまうと思う。私もその1人である。

この本では、じゃあ「具体的に」「どうすれば」見方を変えられるの?という疑問に対しての1つの答えを記載してる。

 

本を読んでる最中は、実践できてない自分が情けなくて、周りの人に対して申し訳ない気持ちに苛まれるけれど、読み終えると、明日に向けて前向きな気持ちが溢れてくる。

 

そんな本だ。

 

年次が進むにつれて、より業務内容における「マネジメント」の比率が高まってくるので、常にこの初心を忘れずに、仕事に取り組みたい。

連休明けの仕事もがんばろう。

3年目の夏の所感

今の会社に新卒で入って、はや3年目に突入した。入社時から現時点までの自身の成長・今後の展望を、整理しておく。

 

①入社時から現時点までの成長

[定量的な指標]

・中級レベルの技術資格の取得完了(入社時はほぼ知識ゼロ)

・TOEIC940点(入社時は約800点)

・5000万以下の規模PJ・グローバルPJで、プロジェクトマネジャー担当

 

[定性的な指標]

・ベンダや現地法人等と協力し、プロジェクトマネジャーとして、自分が主体となってPJを推進する経験を積んだ

・自身でシステム設計・試験・構築する経験を積んだ

 

 

②今後の展望

[定量的な指標]

・今年度内に、他分野の技術資格で中級レベルのものを取得する

・来年度(= 2019年度) 内に、海外赴任をする

 

[定性的な指標]

・構築を担当するプロジェクトマネジャーだけでなく、営業やコンサルのようにお客様の経営課題の深掘り=>ソリューションの提案も経験する

 ・セキュリティやサーバ、AI分野のPJを担当する

 

 

プライベートの面では、今年度の下半期(=10月)からGOLD GYMに通いたい。

そのためにこの夏に最低限のボディメイクと、ウェアの調達を完了させる。

(正直、仕事面よりもこちらの方が難易度が高い…。モチベーションを維持するために会社のスケジューラーに入れておこうか。)

本の感想「NTT 30年目の決断」

○概要

作中では、2015年に民営化30周年を迎えたNTTが、目まぐるしく変化する市場環境に合わせて、新領域への参入・グループの再編・社会への提供価値の変更 等にどのように取り組んできたのかを解説している。

 

○感想

NTTについての記載だけでなく、市場の動向や、国政や競合他社の行動についても触れているため、就活の業界研究・企業研究に丁度良い本だと思う。実際読んでみて、各事業会社の違いや持ち株会社の役割について理解が深まった。

私が興味あった部分はNTTのグローバル展開の現状・展望だったため、その部分について簡単にまとめてみる。

 

・Dimension Dataの位置づけは?⇒DD(=Dimension Data)は、2010年にNTTコミュニケーションズが買収した会社で、南アフリカに拠点を置く企業でNW・DC・Securityに強い、NTTコミュニケーションズと似たような事業内容の会社。顧客基盤がしっかりしているため、グローバル展開を急ぐNTTにとっては最適な会社であった。DDのビジネスに対し、NTTデータは上位レイヤーで、NTTComはクラウドやセキュリティで協働してゆく。

・R&Dの投資先⇒研究開発拠点として、カリフォルニアに「NTT I3」を設置。「Cloud」「Security」「SDN」を重点的に取り組んでいる。この部分でリードができれば、料金競争で他社に勝つことはできない。

・NTTデータの進出状況⇒もともとは海外ではNTTブランド名が通用せず、土俵にも上がれない状態であったが、積極的なM&Aによる規模の拡大によりRFPを提案する機会が増えた。実際にダイムラー社やヤム・ブランズ社で大型案件を獲得している。2020年には海外売上一兆円・海外売上比率を50%以上という目標を掲げている。

・NTTコミュニケーションズの進出状況⇒これまでに地域間で異なっていたサービスやオペレーションを統合する「ファクトリー・モデル」を進めており、クラウド系はインドのネットマジックと、ネットワーク系はアメリカのバーテラと協業している。

・リージョンごとの分析⇒アジアではプレゼンスを発揮しているが、最も通信業界でホットな北米でのプレゼンスは低い。そのために補強すべき課題は「コンサル力の強化」「BPOから入って、経営戦略に直結する案件の獲得」であり、ライバル(IBMやアクセンチュア)と戦っていくために必須である。今後下位レイヤーは土管化し料金が下がることが確実でありセキュリティも儲からないと言われている。

 

参考になったのはこんなところ。すごい粗いまとめ方だけど終わり。

 

 

本の感想「なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?」

○概要

著者は吉田典生という方で、ビジネスリーダーへのコーチングや組織の継続的発展を促すコンサルに従事している。

この吉田さんが、自身の業務経験を通じて得た「(プレイヤーとして高い成果をあげる)できる人」が必ずしも「(マネジャーとして部下を育てる)できる上司」には成長しない理由、そしてこの課題を乗り越えるノウハウ がまとめらている。

 

この本に出合ったきっかけは、社会人1年目の友人に薦められたため。

その友人は少数精鋭のベンチャー企業に勤めており、「できる人」として上司に評価され他の同期新入社員たちのマネジメント業務さえも任されているのだが、マネジメントが上手くいかず悩んでおり、この本を手に取ったとのことだった。

 

私自身は、勤め先がいわゆる日系大手で「入社3年間は同期の人事評価は横並び」という環境にあり、マネジャーよりもプレイヤーとしての実務経験・成長が望まれる段階ではあるが、その後年次を重ねた際の人事評価ではマネジメント能力が実務能力よりも重く評価されていくようになることと

それに加えて、学生時代に部活のマネジメントで考えあぐね 納得いく成果を出してこれなかったので、この本を通じて「上司のマネジメント業務の観察・評価」と「部活でのマネジメント失敗の分析」をしたいと思って読んでみた。

 

○感想

作中に書いてあることは真新しいことでは無く、「相手(部下)の立場に立って考えることが大切である」ことが繰り返し説明されている。

 

本の主張の流れは

・「できる人」の思考回路と「できない人」の思考回路は大きく異なるので、部下の立場に立って考えているつもりでも、見当違いの教育になっていることが多い

・(特に日系の)企業は、人事評価において「マネジメント能力」を重く評価するので、自分と向き合ってこの課題を改善しないと「(プレイヤーとしての)できる人」は、あっという間に「(部下の育成が)できない人」として認定されてしまう

・さらに、IT等の変化が激しい業界においては、たとえ技術職であっても、ずっと「(プレイヤーとしての)できる人」で在り続けることは困難であり、後続の若手に抜かされてしまう可能性が非常に高い。事務系職種では尚更である

こういった流れである。

 

その中でこの本が参考になった点は、「できない上司」が何故人を育てられないのか?このまま「できない上司」のままでいると、キャリアにどう影響が出るのか?を、事細かに記述している点だった。この本を読んで現状が改善するかはその人次第だが、少なくとも自分を省みて、危機感を持たされることは間違いない。